加賀百万石の城下町には幅広い階層の武士が住み、その暮らしを支える商家も栄えていました。江戸時代の面影を残す町を散策しながら、当時の武家や商家の生活を感じ取ってみましょう。
行程には各スポット内の移動距離を、所要時間には各スポットの見学時間(30分~60分程度)を含んでいます。
約80m約1分
約240m約3分
約80m約1分
約200m約3分
散策のスタートは前田土佐守家資料館から。前田土佐守家は利家とまつ(芳春院)の次男・利政を家祖とする加賀藩重臣の家柄。土佐守家伝来の古文書、書画、調度品や武具などを展示しており、中には織田信長の黒印状や豊臣秀吉の消息文といった貴重なものも。藩主から重用された上級武士の暮らしや藩の歴史が見てとれます。
天正7(1579)年から400年以上続く老舗・中屋薬舗の店舗を移築・再現した施設。1階では江戸時代の薬屋さんの店先や座敷をそっくり再現。実際に使われた薬の調合道具も展示され、往時の様子が目に浮かびます。2階では加賀水引が施された結納品などが展示され、婚礼に関する金沢の伝統文化が垣間見られます。
禄高1,200石の家柄で、格式ある建物と風情ある庭園が見事に調和しています。「上段の間」の総檜造りの格天井や狩野派絵師による襖絵は必見。2階の茶室では庭園を眺め曲水の水音を聞きながら、抹茶と干菓子が味わえます。
野村家の斜め向かいにある休憩スポット。金沢の観光ボランティアガイド・まいどさんが常駐しており、ガイドを依頼すれば歴史や文化などの説明を聞きながら長町武家屋敷跡界隈を散策できます。トイレや休憩室のほか、傘の無料貸出もあるので急な雨でも安心。
※ガイドの依頼について、10人以上のグループや特別な要望がある場合は、事前予約や相談が必要です。
加賀藩では下級武士・足軽にも庭付き一戸建てが与えられていました。金沢市足軽資料館では足軽の生活や職務に関する資料を展示。かまどや桶、箱膳などが展示されており、当時の暮らしが一層リアルに感じられます。