「美術工芸王国」と言われる石川の礎は、加賀藩前田家が奨励した文化政策によって築かれました。この地で花開いた精緻で多彩な工芸技法を、展示作品を通して深く鑑賞するための、おすすめコースです。
行程には各スポット内の移動距離を、所要時間には各スポットの見学時間(30分~60分程度)を含んでいます。
約200m約3分
同館内すぐ
約400m約5分
約80m約1分
茶道具、能面、能装束、甲冑、陣羽織、香道具など、加賀藩前田家伝来の美術工芸品から、石川県ゆかりの芸術院会員や人間国宝の絵画・彫刻・工芸などのコレクションなど、石川県ならではの名品の数々を堪能できる美術館です。加賀藩時代のものはもちろん、古美術から近現代のものまで、幅広く展示されています。
赤レンガ造りの建物はいずれも国指定重要文化財。石川の歴史と文化を、親しみやすい常設展と多彩なテーマの特別展によって伝える博物館です。石川の美術工芸が育まれた背景にある歴史に触れてみましょう。
加賀本多家に代々受け継がれてきた甲冑・刀剣などの武具類や調度品を中心に、前田家からの拝領品、古文書など多岐におよぶ所蔵品より、名品を中心とした常設展示のほか季節ごとに特別展を開催。全国的にも珍しい武家博物館です。
13代藩主前田斉泰(なりやす)が母君・眞龍院(しんりゅういん)のために建てた御殿。眞龍院の夫12代斉広(なりなが)が隠居部屋として使っていた竹沢御殿から移築された材料を成巽閣の建物に再利用することで、随所に亡夫の面影を感じ取れる配慮がなされていました。謁見の間の極彩色の欄間をはじめ、納戸の引手金具といった細部の意匠に至るまで、御細工所の職人たちの技と趣向が各所に凝らされています。
石川県の伝統工芸品を紹介する博物館にふさわしく、加賀友禅、九谷焼、輪島塗、山中漆器ほか、石川県が誇る伝統工芸品全36業種すべてが常設展示されています。また、現代のくらしに馴染む若手作家による作品紹介のほか、工夫をこらした企画展を随時開催。さらに工芸作家の実演や工芸体験まで、石川県の伝統工芸に関することなら、ここにお任せ!