① 国立工芸館

明治期に建てられた全国でも数少ない現存する旧陸軍施設

 旧陸軍第九師団司令部庁舎は、金沢城二の丸跡に建築された建物です。戦後は移築され、「国立工芸館」として活用されています。左右対称の木造二階建てで簡素な庁舎らしい外観が特徴です。内部は重厚なケヤキ造りの階段や天井の漆喰レリーフなど明治期の洋風建築の意匠が復元・保存され、当時の雰囲気が感じられます。
 旧陸軍金沢偕行社は陸軍将校の集会所として、現在の県立能楽堂横に建築された建物です。戦後は移築され、「国立工芸館」として活用されています。

ケヤキづくりの階段


 内部の見どころは、2階多目的室の格子状の天井とシャンデリアで、明治期の雰囲気が再現されています。

2階多目的室

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② 石川県立美術館広坂別館

大きな三角破風が特徴的な旧陸軍師団長の官舎

 旧陸軍第九師団長官舎は、現在「石川県立美術館広坂別館」として使用されており、自由に見学することができます。急勾配の瓦葺屋根と正面に張り出した大きな三角破風が印象的で、内部は漆喰の壁や格天井、マントルピースなどに建築当時の意匠が残されています。

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③ いしかわ赤レンガミュージアム

明治から大正にかけて建てられた3つの赤レンガ倉庫

 国の重要文化財に指定されている赤レンガ三棟の建物は、旧陸軍の兵器庫として建てられました。現在は、第一棟と第二棟を石川県立歴史博物館、第三棟を武家文化を発信する加賀本多博物館として活用しています。いずれもレンガ造り二階建てで、左右対称を基本とした端正な意匠であり、長さは85~90mに及びます。第一棟と第二棟の間にあるほっとサロンは、美しい赤レンガの壁を眺めながら休憩できる空間となっています。

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④ 石川四高記念文化交流館

数々の人材を輩出した「学都」金沢を象徴する赤レンガ校舎

 旧第四高等中学校本館は、国の重要文化財に指定されており、現在は石川四高記念館と、石川近代文学館として使用されています。建築当初の外観や間取り、構造が今もなお残されている貴重な建物で、当時の雰囲気を感じることができます。

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⑤ 石川県政記念しいのき迎賓館

現存する県庁舎の中で最も古い鉄筋コンクリート建造物

 旧石川県庁舎は本県初の本格的な鉄筋コンクリート造の建物で、現在は周辺の総合案内やレストラン、会議室などを備えた「しいのき迎賓館」して活用されています。当時最先端だったスクラッチタイルが使用された外壁と、幾何学的装飾を要所に配した端正で落ち着きのある意匠が魅力です。内部は大理石張りの中央階段などが建築当時と変わらないまま残されており、増築された金沢城側のガラス張りの部分は、金沢城の石垣と樹木が一望できる県民の憩いの場となっています。

中央階段

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⑥ 尾山神社

ギヤマンが映える「神門」は見事な美しさ

 加賀藩初代藩主・前田利家公と正室お松の方を祀る神社です。見どころは国の重要文化財にも指定されている「神門」。和漢洋のそれぞれの様式が用いられた異色の門が訪れる人を惹きつけます。 「神門」の最上階にはめ込まれたステンドグラスは特に印象的で、優しい明かりが灯される夜には幻想的な雰囲気で辺りを包み込みます。現存する日本最古の避雷針もあります。

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①~⑤の施設にはより詳しく建築物を紹介したパンフが置いてありますので、興味がある方はぜひ読んでみてください!